2008年4月27日

NHK経済羅針盤 吉村社長インタビュー内容

 

NHK 経済羅針盤に当社の吉村社長が登場。
技術力の高さと開発力が紹介されました。

■本日は、高い技術と開発力で世界を切り開く、コーマ株式会社の吉村盛善社長にお話しをお聞きいたします。まず、コーマ株式会社の歴史を教えてください。
コーマ株式会社は、大阪府松原市に大正11年、初代の吉村駒三翁が創業しました。
85年の歴史がある靴下製造メーカーです。
■コーマ株式会社の特色はどんなところですか?
当社は、染色から製造、出荷まで一環工程で行っています。 まず、糸は染色の際に化学薬品に漬けこみ、糸本来の性質を変える工夫で、さまざまな弾力の糸を創り出します。染色の際にも染料の組み合わせで、約5万色の色の糸をファイリングし、お客様のニーズにお応えしています。
編み上げでは1つのソックスに200通りの組み合わせで編み込む場合もあり、とても高度な技術が要求されますが、それは開発と工場が徹底的に話し合い、理解し合うことで解決し、より先進的な編み込みを実現しています。
■安い外国産のソックスが大量に輸入され、国内の製造メーカーは苦戦を強いられているのではないですか?
確かに外国産の廉価品が主流になっていることはあると思います。 当社は、低価格での競争ではとても勝てません。
しかし、高い技術力での価格競争なら負けることはありません。
一度はいていただけると実感していただけると思いますが、価格ではなく技術力で高機能ソックスを作り続ける限り、靴下業界は衰退産業だとは思いませんね。
■コーマ株式会社の主力商品を教えてください。
一番のおすすめは高機能ソックス「CW-X」です。
ソックスを単純に筒として捉えるのではなく、足の形状に合わせてさまざまな部分を立体化、そして糸の種類、織りを変えることにより、疲労を蓄積しにくく、足の負担を減らすことができます。
スポーツをされる方に最適で、ランニング、トレッキング、サイクリング、テニスなど専用の3Dソックスを用意しています。
ガンバ大阪の遠藤選手も3Dソックスを愛用いただいています。 ほかに、ビジネスで歩き回られる方、立ち仕事の方、足が疲れやすい方に好評ですね。

それともうひとつ、介護用ソックス「らくらく博士」がおすすめです。
高齢化社会が叫ばれる中、介護する方、される方の負担を減らすために開発しました。
ソックスには普通ずり落ちないように、履き口にゴムが使用されていますが、手や足が不自由な方にはそのゴムが結構やっかいで履きづらいものなのです。
当社では足首からずり落ちない程度の圧力を糸自体にかけ、履き口にゴムがないのにずり落ちない、そして履きやすいソックスに仕上げました。 以前、ソックスを履くのに30分かかっていた方が10秒で履けたという声も頂いています。
高機能ソックス「CW-X」も介護用ソックス「らくらく博士」も初めて履かれた方は「えっ?なにこのソックス」と驚かれ、そしてその快適さに納得していただいています。

人間は二足歩行する動物です。
スポーツ選手は限界に挑戦し、また高齢者は残された体の機能でどうやって自分の足で歩けるのかを常に考えています。
その方々のお役に立てるように開発したこの2つの商品は、絶対の自信を持っておすすめできます。
■これからのコーマ株式会社が目指していくことは?
靴は今までにさまざまな進化をしてきています。ソックスも靴に負けないように進化させていきたいですね。
スポーツ選手や高齢者の方々だけではなく、ソックスにさまざまなニーズが寄せられているのは間違いありません。
その大変な課題にひとつひとつ取り組み、ソックスがどうお役に立てるのか。そして、お客様に「なぜ今まで出会えなかったの?」と思われるような商品を開発していきたいですね。
■常に挑戦を続けるコーマ株式会社の、今後の活躍を期待しています。
ありがとうございました。
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